前回ブログのつづきになるが、やはり横田基地周辺に来ると空気感が変わり、
独特の雰囲気が漂う。
空軍と海軍の違いもあるが、同じ基地の町でもMy Soul Townである横須賀とも
また違うのだ。
そんな横田基地そばに今回立ち寄りたい場所があった。ツーリング雑誌「Out
Rider」が、まだ中綴じだった２００２．MARCH 最終号に、横田基地のすぐ近くで
バイク屋を営む一人の人生の先輩の記事があった。
当時でもタイムスリップしたかのようなその店の店主は７４歳で現役バリバリ。
野次馬的好奇心といわれればそうかもしれないが、教えを乞うとかあやかる、
とかではなく、本当にそんなバイク屋さんがあるのか、通りがかりにでもチラッと
見てみたい気がしたのだ。
そうこうしているうちに時が過ぎ、１４年も経ってしまった。生きておられても
８８歳ということになる。いくらなんでもバイク屋は無理だろう。店自体の存在も
どうかわからない。
それでもとりあえず、当時の「Out Rider」誌に出ていた住所に行ってみると、
なんとお店がきれいになって存在していた。しかも代表の名前も同じだ。
店の中に人の気配はなかったが、ちょっと古めの原付と２５０ｃｃのバイクがある
のが見えた。
まだ現役でいらっしゃるのか、弟子が切盛りしているのか、くわしいことはわから
ないし、わからなくてもいい。いや、わからないほうがいい。
不思議な幸せ感に浸りながら、そっとその場を後にした、２０１６．ＭＡＲＣＨ．
