ABS

一年に一度、国産車オールアルバムが別冊付録になっているオートバイ誌を買う。
 今はインターネットで各社のラインナップが見れるが、やはり手元にオールアル
バムがあると、他社(他車)比較や商談時に便利だ。
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時代の流れで仕方ないが、ニューモデルのハイメカ化がさらに進んで、ますます
手が入る(手を入れる)余地が無い、というか下手に手を入れることを拒否するか
のような完成度だ。デザインさえそれを感じさせる。
 もちろんメーカーは極力トラブルは起きない前提で設計しているだろう。しかし、
職業柄どうしても故障を想定してしまう。ハイメカになるほど修理には時間も費用
必要になる。
 もうひとつ気になったのはABSモデルの多さだ。4輪ではもう標準に近い装備に
なってきたが、2輪も数年後に装備義務付けらしい。私自身、以前ABS付きの
GPZ1100に数年乗っていたが、ABSが効いたと感じたのは2回だけで、ABSが
無ければ危険な状況だったか?といわれればそうではなかったと思う。
 逆にABS付きでブレーキが効かなくなった(エア噛みのような状態)お客さんの
バイクを2度みたことがあるが、繰り返しのエア抜き作業とサービスマニュアルの
チェックをしてもABSユニット不良→交換に行きついてしまった。
 ユニット交換は10万円コースだし、ABSキャンセルという方法もあるが、お客
さんの選択はその他も考慮してのバイク買換えだった。
 ABSの否定をする気はないし、ABSのおかげで命が助かった事例も数多いと
思う。だが人間が完全でないのと同じくらい、その人間が作る機械も完全でない
と思うから、なるべく機械はシンプルなほうがいいなと感じてしまうのは歳をとった
からなのだろうか。福島の原発事故から4年経って、よりそう思う・・・