3分の2

 それは予兆だったのか・・・

 

 レース当日早朝、雨も上がって晴れ男の面目を保ち気分もいい。

 積み込みも済ませ、渋滞の無い道路を快調に軽トラは走っていた。

 

 あと少しで富士スピードウエイという246で急に軽トラの調子がおかしくなった。エンジン警告灯が点滅していたので、適当な場所で停めた。

 G.W.のアドレスのエンジンブローが頭をよぎる。軽トラよ、おまえもか(泣)。

 

 すぐにチームメイトに連絡を取ると、近くを走っていたようで幸いだった。とりあえずカブレーサーをチームメイトのトランポに載せ替えて2人で富士に向かってもらう。   3人でエントリーしていてよかった。

 

 軽トラのエンジンは掛かるがパワーが無く一発死んでる感じ。なぜか警告灯は消えた。道路はまだ空いているのでだましだまし走り、なんとか鎌倉までたどり着いた。

 この時点で午前8時。まだ間に合うと革ツナギに着替えレブルで富士に向かった。

 

 ところが今度はレブルが途中から照明・始動の電気系統がダメになりウインカー等が点かなくなってしまった。手信号でなんとか富士到着。

 駆けつけで予選を3周ほど走らせてもらい、そしてすぐに決勝がスタート。

 O氏がスタートライダーで、Ⅰ氏とリレーし、次に私。

 しかし、どうにも集中出来ず不用意な転倒も喫す。2人にお願いして私はここで帰ることにした。今回はほぼこの2人のレースということになり、申し訳ない。

 

 信号系統NGのレブルで恐る恐る鎌倉まで帰還。こういう状況だと整備不良で止められる方に気が行って、レーシングスーツでレブルな方は意外と平気(笑)。

 

 そして、すぐに軽トラを知人の自動車修理工場へ持ち込んだ。

 やはり、一発死んでる状態で3気筒中2気筒で走っていたようだ。

 知人いわくダイレクトIGコイルじゃないかな?とテスターで診てもらうと、大丈夫のよう。結局プラグが原因だったみたいだ。

 15000㎞走行くらいでダメになるのは珍しいとのことだが、とりあえず治ってよかった。仕事に支障をかけることもなくほっとした。

 

 今日はレブルの修理をしないといけない。

 

 えっ、レースの結果?たぶん上から3分の2くらいじゃないかと・・・